Manufacture

一つひとつに、思いをこめて。

私たちは、
部品を自分たちでつくります。
その部品をつくる機械も、自分たちでつくります。

部品から完成時計までをつくることができる
世界でも数少ないマニュファクチュールだからこそ、
理想の腕時計がつくれる。

そして、一つひとつを丁寧に組み上げる
時計組立マイスターのクラフトマンシップと
合わさることではじめて、
美しく高精度のThe CITIZENが
できあがるのです。

部品から完成まで、
自分たちでつくる。

The CITIZENは、部品の開発から、組み立て、品質管理、アフターサービスまでを自社で行うマニュファクチュールによってつくられています。ムーブメント、針、ねじ、ケース、文字板を、日本各地にあるシチズンの工場でつくり、それらのパーツを集め、じっくりと時間をかけて、人の手によって組み上げてゆく。The CITIZENは、シチズンのなかで時計づくりに関わる専任の職人がもっとも多い腕時計かもしれません。

腕時計に命を吹き込む
専任の時計組立マイスター。

自然に囲まれた長野県飯田市にある、南信州高級時計工房。精密機械の大敵である粉塵から守るために、ホコリや塵を徹底的に排除しクリーン状態に保たれた、シチズンの高級時計のみを扱う工房です。すべてのThe CITIZENは、この工房で組み立てられます。いわばThe CITIZENの生まれ故郷。文字板や針、ガラス、ケースなどはもちろん、時計の内部機構である精密なムーブメントも、ごく小さな部品の一つひとつを人の手によって丁寧に組み上げていきます。
この作業にたずさわることができるのは、熟練した技術を持つ「時計組立マイスター」のみ。The CITIZENの組み立てに必要な工程は、実に100以上。しかも、The CITIZENのような精密な時計を担当できる時計組立マイスターはごく限られているため、1日にわずかな数しかつくることができません。ムーブメント単体だけでなく、ケースに組み込んでからも歩度測定器で繰り返し精度を計測し、常に正確な時を刻んでいるかを確認しながらの組立作業は、機械ではできない時計組立マイスターの指先の感覚でしか成し得ない職人技です。シチズンのクラフトマンシップを胸に、今日も時計組立マイスターは、さらに高度な技術を磨きつづけています。

手の感触で仕上げる、
職人の磨き技術。

通常、腕時計のケースはCADで3次元にモニタリングされたのち、金型をおこし、プレス加工を行います。
The CITIZENのケースは、そのクオリティを維持するために、より多くの工程を必要とします。種型づくりから金型の仕上げ、プレス加工まで、すべて専任の職人が行うのも、The CITIZENのこだわりのひとつです。それは、わずかなキズさえ許されない世界。プレス、洗浄、焼き戻しの工程を何度も繰り返したのちに、ようやく面の切削と穴の加工へ。そこからは研磨職人の仕事です。研磨とは、ケースを磨くことで光を生み出す作業。特にザラツ研磨と呼ばれる作業には、職人の長年の手の感触だけが頼りです。研磨ひとつでケースに映り込む光のバランスが崩れてしまうからです。機械ではできない、熟練の職人の技術と経験がもっとも必要とされる工程を経て、美しいケースが仕上がります。

高精度を守り抜く
確かな品質管理。

どれだけ丁寧に調整されたムーブメントでも、ケースに入れる際に周波数にわずかながらズレが生じてしまうことがあります。The CITIZENでは、ムーブメントをケースに組み込んだ状態でズレを調整し精度の最終確認を行うことができる技術を開発。この最終確認をすべてのThe CITIZENで実施することにより、年差±1秒、年差±5秒という、世界でもっとも高精度な状態での出荷を可能にしています。また、その後も専任の時計組立マイスターをはじめ複数の作業員が、自らの目で一つひとつを点検します。常に正確な時を刻み、長くお使いいただける腕時計をお届けすること。それは、私たちの大きな使命です。